2025年3月08日
商品作りのお手伝い#2
シルクプリントのインパクトや味のお話しをしてきましたが、これの重要な要素としてインクがあります。
大別して水性と油性があります。
水性はその名の通り水分が含まれており、これが蒸発する事により生地に定着するのです。
その特性としては生地に馴染んで表面も柔らかい事があげられます。染み込んで行くので、隠蔽力は強くありません。
油性はラバーと呼ばれるように、ゴムのような質感があります。原料も石油から出来ており、ごわついた質感になります。隠蔽力は強く発色性も優れております。
ただ昨今の世の中の流れから環境面においても嫌われがちです。当方は設備面においても水性プリントが得意ではありません。
しかし、その様な風合いを求められる場合も多いのです。そんな時は希釈したインクを使って対応してます。

古着風の仕上がりやビンテージ感を出すのに適してます。更に洗いをかけたりすればより良い風合いになります。商品価値を高める方法として試してみては如何でしょうか?
実は最近このインクを使い写真物をプリントしました。この時は更に希釈率を高め、10%薄めてみました。黒Tシャツに白プリントですが、何とも言えない雰囲気を醸し出す事が出来ました。お客様の写真を掲載出来ないので、後日別の物でその雰囲気をお伝えします。
正に味のあるシルクプリントになりました。
ここまで来るとインクジェットとの差異は、判別するのも難しいかもしれません。
でもコスト的にはシルクの優位性があります。
一般の方々にとってはあまり意味の無い事なのかもしれませんが、売り方としてその印刷方法を明記するのも有りだと思います。
もしかしたらこれが今後のトレンドになり得るかも? ならんか。
金額的には変わりませんので是非商品作りの節には考慮してみて下さい。