2025年3月29日
商品作りのお手伝い#3(ネオン管風プリント)

シルクプリントとインクジェットやDTFの違いは何かと考えた時に、その立体感かと気ずきました。インクをベタで載せる分だけ厚みを感じるのがシルクプリントの特性かと思います。
そうは言ってもほんの少しの量です。具体的な数字は把握してませんが、わずかな厚みがインパクトや味を出してる様に思います。
インクジェットはドットの集合だし、DTFは薄いシートです。綺麗さや再現性ではこれらが優れてますが、やはり弱いのです。なぜなら表面にサラッと乗ってるだけで、Tシャツとしての主張が少ない様に思います。
それと圧倒的に違うのはコストです。版代はどうしても発生しますが、印刷コストは格段に安いのがシルクプリントです。
今回はネオン管の様な表現の紹介です。

網版を使う事によりこの様な表現が可能です。無論データ通りの仕上がりをインクジェットやDTFでも出来ますが、なんか平面的でつまらないと感じてしまいます。
この違いは何だろうと考えた時に気ずいたのが、厚みによる立体感でした。
数字にしたら0.0ミリ以下の世界だと思いますが、如実にそれを感じるのです。
この世界を〝アジ〝と言うのかな。
そんな微妙な所を大切にする事が大好きで、得意な日本人の一人ではある私が居ます。
製作者と購買者が同じ価値観を共有する時に、需要と供給の関係が成り立ちます。
この点を肝に銘じて物作りをして行きたいと感じてます。
デジタル化やAIを否定するものではありませんが、根底にはやはり人としての感性が大切だと思いたいですね。
そんなアナログなシルクプリントの良さを理解して頂ける方々を歓迎したいです。
と言う事で、古い世代の物作りを担う者からの情報をこれからも発信してまいります。