2025年4月15日
抜染(ばっせん)プリントの色目。
抜
抜染プリントは染められてる染料を抜いて木幡(きばた)の色を出す技法です。本来綿花の色になりそうなのですが、色によりその抜けた色目が変わってきます。
何故そうなるのかは詳しくは分かりません。染められてる色により抜け方がかわってきますが、その特性が分かりやすい例として紺色があります。
藍色と言う言葉があるくらいですから、赤みが含まれているのだと思います。
紺Tシャツを抜染すると少し赤みのある抜け方になります。また、ラバーインクでも隣り合わせになった時に、稀に紺色から赤みを帯びた移染がみられます。
これらからも紺色には赤みが多く含まれてるように思います。ただ人の目はそれを判断し難いのでしょうね。
青と緑の境目もあやふやです。緑の信号機を青と表現するのは、色としての領域が大きいからだと何かで読んだ気がします。
この様に色って意外と曖昧で、まして目は誤魔化され易いのです。
本日やった抜染プリントが同じTシャツなのに随分と色目が違う仕上がりになりました。

考えられるのは生産工場が変わってますので、染料や工程も違う事から起こる現象なのかと思います。
当方は普段色を付ける事をしてますので、抜く手段としてのノウハウはそれほどありません。染み込みにも近く、和柄などには良い表現方法だと思います。
ただ、この様にやってみなければその色目が分からない事がありますので、この点注意が必要です。
ロットによる個体差も出てくる様に思います。
これらの点を踏まえて商品企画の参考にして頂きたいと思います。