2020年5月17日
着抜(ちゃくばつ)プリント
抜染(ばっせん)プリントの技法の1つです。生地の色を抜きながらその上に色を載せていく方法です。一旦生地の色を抜きますから、仕上がりは通常の色が載ってる感じよりサラッとした仕上がりになります。ただ、抜け方が生地により色々変化しますので、プリントカラーの色目もそれに影響されて”やってみなければ分からない”部分もあります。写真のようにおおむね指定の色目に近い物にはなりますが、許容は頂きたいところです。当方のプリントは基本顔料プリントですからどうしても表面に(生地面)ベタっと載った感じになります。その分発色性はよいのですが、この仕上がり感が嫌という方もおります。マットにしたり、希釈したりして少しはこれを防ぐ事は可能ですが、染料のような仕上がりを期待されてもそこまでは無理です。そこでこの着抜プリントなら、サラッとした仕上がりに近づける事は(限界はありますよ)、可能です。多色の場合でも2~3色なら問題ないと思います。単価的にも少しのコストアップですみますから、トライしてみてください。注意点等ありますので事前にご相談頂き、サンプルを作成して進めることをお勧めします。