2020年6月02日
色見本
印刷業界ではプリントカラーの指定を出すのに共通言語としてPANTONEやDICがあります。当方もこれを利用してますが、これで指定して来るのはデザイナーなどがほとんどです。調色して近い色を出していくのですが、この作業は非常にアナログです。職人の目で判断して色々混ぜ合わせて作って行きます。そうなると個人差が出てしまいますし、毎回同じ作業を繰り返さなければならなく、手間が掛かります。まして、色を作って行くのは非常に手間が掛かるのです。そこで当方では”レシピ”を残してます。指定の番号に調色の履歴を残して、追加が来た場合誰でもその数字のとおり作れば同じ色になるのです。しかし、その色数は膨大にあります。全部作るなどとても出来ません。指定を頂いた番号のみを実際の仕事の流れとして残していき、財産としてます。そういう割にはずいぶん汚いと思いますよね。時間に追われインク調色をしてると履歴を別紙に残してる暇と手間が無いのです。そこでいつの間にか番号に直接書き込む方法が定着してしまいました。見た目を除けば非常に便利ですし、これで問題ありませんのでこのような形で進めてます。また、当方のオリジナルカラーリストがありますので、大体はこの範囲で収まってしまいます。https://www.wedia-t.com/user_data/print_color.php
色に決まった数などありません。まさに無限にありますが、好みの傾向はあるようで割と同じ番号の指定があります。この辺の色目が好きなのが我々で、これが海外の人になればまた別の傾向になってくるのでしょう。
更に下地の色によってもかなりイメージは変わってしまいます。ですからあくまで目安としてとらえて頂いた方が良いと思います。意外と”目”はいい加減で騙された画像や映像を見てるのが現実です。4色分解などもその良い例です。
この辺についての話はまた別の機会にしたいと思います。